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第1番 時志観音
時志観音
(慈雲山 影現寺)
佐久島の漁夫の網にかかり海中から出現した観音像が、島守の夢枕に立ち「対岸の地へ移し祀られよ」と願われたという。
観音さまって、何?
海を渡ってきた潮風の、磯の香りを胸いっぱいに吸込んで、眼前の石段の高く遠く遙か彼方を仰ぎみる。 いよいよ一番札所だ。
129段の石段を一歩一歩踏みしめながら、ふと我とわがこころに問うてみた。
『観音さまって、何?……』
お急ぎの方は駐車場の北側に自動車道が出来ていて、境内まで乗り入れられますよ。
十一面観音像は・・・?
時志観音と名高い影現寺は永正元年(1504年)開創。観音堂に安置される十一面観音像は天正四年(1576年)、 今から四百年以上も前、佐久島の漁夫の網にかかって海中より出現されたのです。
その時彩雲戸岸(時志)村にたなびき、光明像より発したといいます。 佐久島の草庵に祀られた尊像は、ある夜島守の夢枕に立ち「我は観音菩薩の化身なり、衆生済度の為に中国より渡れども、 時を得ずして海中の藻屑となること幾星霜、願わくば対岸の地に移し祀られよ。」と――。
対岸の地である時志のここ影現寺へ、こうして観音像は御心どおり移されたといいます。
安産祈願の由来は・・・?
慶長十一年(1606年)、尾張一円を巡遊中の徳川義直公がこの観音堂に休息され、この由来に深く感銘され、 安産祈願されると霊験高く無事男子御誕生。
荒廃していた堂宇を修復するなど、以後代々帰依篤く寺紋に三ツ葉葵を許されるなど、尾張徳川家の庇護をうけ、 多くの下賜品は今も寺宝となっている。
境内の巨大な観音石像は昭和五六年四月に落慶した、高さ二十尺、重さ二五屯のみかげ石。一枚石では日本一の大きさです。
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