木原豊次郎                 第三番札所 全忠寺(ぜんちゅうじ)

 全忠寺がある愛知県美浜町河和出身の偉人をご紹介したいと思います。木原豊次郎氏は曹洞宗の大本山総持寺の山門を寄進したのをはじめ、豊川稲荷本殿前の大灯篭、地元河和小学校の講堂、美浜町の寺社仏閣に寄進をするなど大変な篤志家です。

 木原氏は大正一三年樺太のサハリンで林業を創業し、戦前には樺太全土の山林伐採、植林に手をかけ、大きく事業を伸ばしました。事業所や山林を二府二十県にまたがって持つようになり、日本一の山林王と呼ばれるようにまでなりました。木原氏は、幼少の頃、河和全忠寺に弟子入りした経験もあることから神仏への信仰が厚く、寺社仏閣への寄進が多数あります。全忠寺の須弥壇、天蓋にも木原氏の施主名を見ることが出来ます。妻の逝去を機に総持寺の檀徒となり、檀徒筆頭である「檀頭」になりました。また得度(僧侶となる出家の儀式)を受け、「崇雲」という僧名に改められました。そして昭和四十四年には、妻の菩提を弔うために総持寺に三門を寄進しました。

 当地出身の偉大なる篤志家に敬意を表したいと思います。

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