二番札所 弥勒寺(みろくじ)

こんにちは、美浜町北方(きたがた)にある2番札所の弥勒寺(みろくじ)です。 

お寺の名前はなかなか読むのが難しいですね。弥勒寺も、よく「お寺の名前は何と読むんですか?」ときかれることがあります。

当寺の場合は、本尊さまの弥勒菩薩(みろくぼさつ)の名前をいただいて弥勒寺と名付けられています。

お寺の名前には○○寺などの寺号(じごう)のほかに、山号(さんごう)というものもあって△△山○○寺といいます。弥勒寺も正式には龍華山弥勒寺(りゅうかざんみろくじ)といいます。

この龍華という山号も寺号と同じように、本尊さまの弥勒菩薩に由来したものです。

弥勒菩薩は、現在は兜率天(とそつてん)という所でご修行中ですが、お釈迦さまが入滅されてから567千万年後に、第二の釈迦としてこの世に現れて、お釈迦さまが救い漏らしたすべての人々を救済することが約束されている仏様です。

お釈迦さまが悟りを開かれたのは菩提樹の下でしたが、弥勒菩薩が悟りを開かれるのが「龍華樹(りゅうげじゅ)」という木の下だそうです。この樹の名前をとって山号にしたものです。

取っつきにくいお寺の名前も、そのいわれを知ると少しは身近に感じていただけるのではないでしょうか。

 

つぎに、弥勒寺の行事のうちで、参拝の方にも参加していただける行事を紹介します。興味のある方はお出かけ下さい。

●寺宝「地獄絵」ご開帳

  春と秋のお彼岸中、十幅の地獄絵図を掲げています。納経所で許可を得て拝観下さい。

  運がいいと、住職の絵解きが聞けるかもしれません。

●写経会

  春夏秋冬の年4回写経会をしています。参加希望の方は電話でお申込みください。

  春…春分の日、夏…夏至の日、秋…秋分の日、冬…1月中旬の日曜日

  平成30年は114日、321日、621日、923日の午後2時~

●うちわ絵付け体験

  7月中旬(日時未定)

参加希望の方は電話でご確認、お申込みください。

電話番号 0569-82-0511

 

観音さまあれこれ            一番札所 時志(ときし)観音 影現寺(ようげんじ)

観音菩薩は、文字通り「音を観る菩薩」ということ。「音」は、字典に「声、心に生じ外に節有る、これを音という」というように、人々の心に生じた苦悩の音声で、「観」は、詳しく見ることで、「観察」という言葉もあります。向きあったものに対して、その真実を見極めること。如実知見というように現実をありのままに見ることです。それ故、観音菩薩は観音菩薩というように、世間の人々の苦悩や災いを正しく見極め救いの手を差しのべてくれる菩薩ということです。

菩薩は仏陀となる事を理想として修行するもの、仏陀の候補者・代行者です。観音力を念ずれば、苦悩や災いから救われ、身心共に平安が得られるということになります。

 一方、菩薩のことを、永平寺を開いた道元様は「諸仏と菩薩と異類にあらず」といっています。もともと仏陀であるのに菩薩として世間に止まり「自未得度先度他」と、自分を後回しにして、まず他人を救いたい幸せにしたいと誓願をたてて働いているのが菩薩です。

その為に、観音菩薩は姿形の異なる化身となり、常に人々を救済してくれます。その具体的な働きを『観音経(普門品)』では、三十三化身として説いています。化身は仏様の化現した姿、仮の姿をいいます。このように観音菩薩の働きが相手に応じて、種々に姿形を変え、何時でも何処でもあらゆる人々に救いの手を差しのべておられるのが観音菩薩です。

ところで、札所を巡拝するとき、合掌低頭しお経を唱えます。曹洞宗では「威儀即仏法、作法是宗旨」といいます。日常の威儀作法は法に適った行儀作法であることが望ましいのです。札所巡拝においても、合掌低頭するその身構え気構え心構えが、仏様の立居ふるまいになるよう、身を調え、息を調え、心を調える事です。また、お経は「中音平声」で読み、文章の切れ目は気にせず、息の切れ目が切れ目となります。そうすることにより息が調い、心が落ち着き、観音様の世界に近づくことができます。

最後に、札所一番の時志観音「影現寺」は、一時期「普門寺」といわれていました。宝暦3年(1753)12月に元の「影現寺」となり、現在に至っております。普門寺も影現寺も観音様のお寺という意味です。