幸せは遠くなる

『人間五十年 化転のうちをくらぶれば 夢まぼろしの 如くなり』
これは、織田信長の歌という。
和尚さんは最近、吉川英治の『三国志』の本を読んだのですが、中国の歴史小説の中に『古希』の言葉が出てくるのです。
古希は七十才の歳をいう事ですが、意味は「まれにみる」と辞書にあります。
思うに、昔は人間の寿命は五十年で、七十年も生きることは、まれに近くなかなか生きられなかったかと思うのです。
和尚さんも今年七十歳の「古希」になり、考えるのです。
現代の社会でこの人生、五十年。古希の七十年があてはまることなのか。
日本人の平均寿命は、男性八十歳、女性八十七歳というのです。ですから、人生八十年ですか、三十年は伸びたことになり、「古希」は、まれに見るのであれば、百歳になるのではと・・・思うのですが・・・?
そんなに寿命が長くなったのは、食べ物、医療が多いにあると思います。
しかし、幸福の実感はどうでしょうか。一人一人の心の受け取り方の違いで分かりません。
世の中は、どんどん進歩してきました。
昔、和尚さんは電車に乗って学校へ通学していた時、車内は新聞、本を読んでいる人がいっぱいでした。
今はスマホを見ている人で、車内も歩いていても、ほとんど何処でも離さず持って生活している。
病気ではないかと思うように、生活ががらりと変わりました。
一つ、洗濯機をとっても、昔は洗濯は手で洗いましたね。今は洗濯機に入れると、乾燥までしてくれるという(和尚さんの所には無いですが)
この節約した多くの時間はどうなってしまったのでしょうか。部屋でテレビを見る。友達とお茶をする。お金が必要だから、仕事をする。いろいろあると思います。
しかし、回りを見ると、家族はバラバラ、一緒に食事をすることもどんどん少なくなり、一人一人勝手に生きて時間を過ごす方向に進んでいるように思うのです。
生活が楽になる、便利になるほどに、幸せはどんどん遠くへ行くのではないでしょうか。
進歩は、幸せを遠くするのではと思うのは和尚さん一人でしょうか。
家族が一つになり、力を合わせて生きてきた昔の日本の田舎生活が懐かしく羨ましく思う和尚さんです。
貴方は、どう思いになりますか。
『昔に戻ることは出来ず、前に前に進む(進歩の世界へ)』いいのでしょうか。考えてみる必要があるのでは? 和尚合掌

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